らっしゃい

今日は八百屋さんへ行ってきました。

 

いつも通っている中野ブロードウェイの地下にある八百屋さんです。

 

店内に、買い物かごに何か細長い野菜を入れている客のおばさんと、商品を品出ししている店員のおじさんがいて、おばさんがレジへ向かおうと品出しをしているおじさんの後ろを通るときに買い物かごから大きくはみ出していた何か細長い野菜の先っぽがおじさんの肘のあたりにかするくらいの感じでやんわりと当たりました。

 

おばさんはそのことにまったく気づかず、おじさんも「肘に何か触ったな」くらいの反応であまり気に留めずそのまま振り返ることなく棚に野菜を並べ続けていたのですが、その光景を傍から見ていた自分はおじさんの肘に当たったのが何の野菜なのか気になって、おばさんのあとを追いかけ至近距離から買い物かごの中を確認しました。

 

ふきでした。

 

 

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かなり意外な結果ではないでしょうか。

 

遠くから見た感じだと白くて長い野菜だったので長ネギかウドあたりだと思っていたのですが、近くで見たら葉の部分があらかじめ切り取られたふきでした。

 

この日はふきがタイムセールで1袋100円だったのです。

  

ここで気になるのは、おじさんは自分の肘に当たった野菜がふきということに気づいていたのかどうかです。

 

先述のように、おじさんはふきが肘に当たったときも後ろを振り返ることなく棚に商品を並べ続けていたので、何の野菜が肘に当たったのかを目視していません。

 

しかし、今日はかなり暖かかったのでおじさんは半袖のTシャツで仕事をしていたため、ふきは直におじさんの肌に当たりました。

 

長らく八百屋に勤めている経験から、打った瞬間にホームランを確信した打者が打球の行方を確認せずに一塁へ歩き出すがごとく、野菜が肌に当たった感触だけで「これはふきだな」と確信し目視するまでもなかったと考えても不思議ではありません。

 

けれども、ふき自体は透明のビニールの袋で包装されています。

 

いくら地肌とはいえ、ビニール袋越しの感触でふきだと確信できるのかと言えば疑問が残ります。

 

が、この日は閉店間際で、売れ残っている野菜の中で買い物かごの中に入れてもはみ出すような長いものは長ネギとふきしかない50:50の状態でした。

 

普段であれば、長ネギ、小ネギ、ニラ、ごぼう、ウド、ふきなどの多くの細長い野菜の中から正解を導かねばならないのですが、長ネギがふきの二択まで絞られれば、肘に当たった野菜のしなり具合だけで判断できるはずです。

 

というか、八百屋さんは全裸になり目隠しをされた状態で肌を野菜でさすられたりしても何の野菜か瞬時に当てられるような訓練を受けているに違いないという八百屋さんが一人残らず野菜キチガイみたいなイメージは、単に自分がキテレツ大百科の見過ぎなのでしょうか?

 

キテレツ大百科のDVDを見返していたらブタゴリラのちんちんが無修正で出てきたので載せます。

 

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パジャマでおじゃまってこのことか

上京しました。

 

東京に引っ越してきて1ヶ月経ったんですけど、ここからどうすればいいのでしょうか?

 

それまでずっと本屋で働いていたんですけど、仕事中、立ち読みしているお客さんの頭を脚立で背後から思いっきり殴ったらどうなるのかということ以外に何も考えられなくなったので「これはもう続けられないな」と思い、しかしその理由を無編集で伝えるわけにもいかず「東京に行って幼稚園バスにかわいい動物の絵をペイントする仕事に就きます」とウソをついて辞めてしまいました。完全にウソだとバレていたので送別会も開いてもらえませんでした。

 

無職になりました。

 

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よくインターネットの人たちが言っている無職じゃなくて本当に職を失っているという意味での無職です。インターネットで自分のことを無職と言っている人たちはだいたい働いています。本当に無職の人は自分で自分のことを無職とは言いません。そんなことを言っている場合ではないので。幼稚園バスにかわいい動物の絵をペイントする仕事があったら一刻も早く紹介してください。

 

引っ越し先は西武線沿線の中野区で、西武ドームまで1時間、中野twlまで5分という、ライオンズファンのお笑い好きにとってこれ以上ない好条件なんですけど、ヌル〜ッと彼女の家に転がり込んできただけなので物件選びに関して己の意思はありません。

 

引っ越し作業も、家へ通っているうちに気づかれないように少しづつ自分の荷物を置いて帰るという、ダブルブッキングのコントとまったく同じようにして済ませたので何の苦労もありませんでした。

 

新しい家から中野ブロードウェイまで歩いて10分くらいなので、今では毎日のように通っています。中野ブロードウェイの地下にある魚屋さんと八百屋さんとお肉屋さんへ食べ物を買いに出かけています。

 

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【魚屋】

勝田商店:何を買っても安くて美味い。たまに1パック250円の生牡蠣を2パック350円にしてくれてアホみたいな量食えるので居酒屋で注文するのがバカバカしくなる。


【八百屋】

野方青果:198円のキムチと190円のぬか漬けが美味すぎて冷蔵庫に常備している。


【肉屋】

ザックザク宝屋:デンマーク産の豚バラ肉100g 98円とブラジル産の鶏もも肉100g 68円が主なタンパク源になっている。

 


恥ずかしながらこれまで自分のことをサブカルだと思っていたので、中野に引っ越したらいつでも歩いて中野ブロードウェイに行けるなんて夢のようだなと感じていたんですけど、まんだらけにもタコシェにもいっさい行かずに地下で食料品を買ってすぐに帰るというのをくり返しているうちに自分はサブカルでも何でもなかったということにようやく気がつきました。

 

中野ロープウェイに顔を出しているアイドルのほうがよっぽどサブカルでした。自分のこれまでの人生いったい何だったんだという気持ちになりました。

 

たまに江ノ島とかに行って(たまに江ノ島とかに行く時点でサブカルではないことに気づいておくべきだった)、ビーチの近くにある家にサーフボードが置かれているという光景を見るたびに「ここにはずっと湘南に住みたくて必死で働いてお金を貯めてようやく家を建てることができた人もいるんだろうな」とか思っていたんですけど、中にはやっとの思いで湘南に家を買ったのにいざ引っ越してきたらずっと家でダビスタをしていて「よくよく考えたら俺そんなにサーフィンとか好きじゃなかったな」ということにようやく気づいたような人もいるんだろうなと思い、己を知ることの大切さを学びました。

 

あと、男はみんなそうだと思うんですけど実家にいるときは高校のジャージとかを着て寝ていたのですが、引っ越してから初めてパジャマを買いました。

 

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 無印良品の脇に縫い目のない接結パジャマというのを買ったんですけど、これが本当に最高。着心地がめちゃくちゃ良いというか、もう着心地そのもの、着心地が服着て歩いているみたいな着心地。

 

それで今、無職なので家でひたすらキテレツ大百科を見るだけの生活を送っているんですけど、夜、寝るときにちゃんとパジャマに着替えるという手順を踏むだけであたかも規則正しい生活をしているように感じられてまったく罪悪感がなくなります、危ない。

 

無職になった途端に生牡蠣を大量に食べたりパジャマに着替えて寝たりと今までよりもはるかにいい暮らしをしているのが意味わからなすぎて、早く仕事を探さないとと思いひたすら求人サイトを見ていたらいつの間にか一日が終わっていてうっかりTwitterで一日一回宙船の替え歌をつぶやくというのを完全に忘れてしまったんですけど、「Twitterで一日一回宙船の替え歌をつぶやく」って何???どうして???

走れ!

 

駅でもうホームに電車が来ているのに、前を歩いている人にまったく急ぐ気配がなく階段で早足になってくれなかったりエスカレーターで立ち止まられたりして、そのせいで電車を1本乗り過ごすことってあるじゃないですか。

 

あれ本当はめちゃくちゃ腹立つんですけど、駆け込み乗車はダメだしエスカレーターで歩行するのも禁止されていて、悪いのは完全にこちら側なので感情のぶつけどころがなくて余計にイライラが募るんですよね。

 

べつにそういうわけじゃないんでしょうけど、駅でゆっくり歩いている人を見ると「焦らずのんびり行きましょうよ(笑)」「余裕を持って行動しましょうね(笑)」っていうのをこれ見よがしにアピールされているような、草野球でピッチャーをやっていてちょっと四球を出したくらいで味方の野手が「緊張しないで!」「落ち着いていこう!」とか声を掛けてくることに対して、『べつに焦ってないけど「私たちは冷静に物事を見られるのでわかるのですが、あなたは焦っています」みたいに上から目線でアドバイスをしてくることにムカついてそのせいで試合に集中できない』みたいな気持ちになります。

 

話は変わって、先日、アイドルのライブへ行ってきたんですけど、なんとそのチケットの整理番号が1番(スタンディング)だったんですよ。

 

けっこう人気のあるグループ同士の2マンライブで、それを最前列で観られるのは貴重なのでもし転売したらけっこうな値段になるくらいのチケットでした。絶対に転売しないですけど。好きなアイドルのチケットを転売したら天罰が下るので。TOKYO IDOL FESTIVALのSKY STAGEへ行く途中のエレベーターの中に一生閉じ込められるという地獄に堕ちるので。

 

なんですけど、自分はアイドルをどうしても近くで観たいという欲があまりないんです。

 

至近距離で好きなアイドルから目線をもらったりすると恥ずかしくてどうしたらいいのかわからないのと、近くでメンバー1人を観るよりも少し離れたところからグループ全体の動きとかフォーメーションを観たかったりするのと、あと、アイドルの対バンライブでの暗黙のルール(出番のグループのファンに最前列を譲る)みたいなのがわからなかったり、荒れた現場でモッシュとかに巻き込まれて揉みくちゃにされたりするのが怖いから。

 

で、最前列を確保することへのモチベーションがあまりないまま整理番号1番のチケットを持って入場待機列の先頭に並んでいたんですけど、周りにいる整理番号も年齢も若い人たちは熱量がまったく違くて、どこに陣取るか事前に話し合ったりしていて、子どもの頃に見た『サザエさん』でマスオが会社のお花見の場所取りをさせられる回くらい良い場所を確保することへの責任感の重さが表れてました。

 

で、その人たちから「上手と下手、どっちに行きますか?」と話し掛けられたんですけど、とくに考えてなかったので「とくに考えてないです」と返事をしました。上下もよくわからないし。

 

そして、開場時間になりチケットをもぎられて1番で入場したんですけど、会場入口からフロアまでの順路をゆっくりと歩いていたら、整理番号2番以降の人たちが後ろから一斉にダダダッと走ってきて「何をチンタラ歩いてるんだよ」みたいな感じで追い抜かれました。

 

遅れてフロアに入るとすでにさっきの人たちが最前の柵のところで目いっぱい手を広げて、誰もいないのに1人で肩を組んでいる人みたいにしてあとから来る仲間の分まで場所取りをしていました。

 

それを見たときに、皮肉でも何でもなく純粋に「あ、自分はこの人たちよりもアイドルを好きという気持ちが足りていないのかもしれない」という反省に近い気持ちを感じてしまいました。

 

だって、電車に乗るときは自分の前で立ち止まったりゆっくり歩いている人に対して「なんで急がないんだよ!」「電車行っちゃうだろ!」とか思っているやつが、アイドル現場ではやってることが真逆じゃないですか。矛盾しまくってるじゃないですか。ほこ×たてが打ち切りになる原因になった猿。

 

なんだったら、アイドルのライブへ行く途中に駅の階段を駆け上がったりしてひとつでも早い電車に乗って会場へ急いでいたりするのに、なんでゴールであるライブ会場のフロアの直前で急に減速するんだよ意味わかんないだろ。ボルトだってゴール直前で力抜いたりするけど後続には抜かれないだろ。だったら最初から急がなくていいだろ。

 

やっぱり心のどこかに「アイドルをより近くで観るために走ったりするのはかっこ悪い」という意識があって、そういう姿を周りに見られたくないというしょうもない自尊心が自分をアイドル現場で余裕かまして歩かせていたんだと思うんです。

 

なので、これからはちゃんと全力で走ります。

 

という想いを込めて作った曲です。
聴いてください、『走れ!』

 

笑顔が止まらない!踊るココロ止まらない!
動き出すよ 君の元へ 走れ! 走れ! 走れ!

 

https://youtu.be/GFGN5fa3Go4

人生フルーツの感想

人生フルーツを観てきました。

人生フルーツってちょっと電気グルーヴに似てますよね、響きが。

どちらも長い間いい温度といい距離感を保ちながら二人でずっとイチャイチャし続けているという共通点があるのでこじつけようと思えばこじつけられるんですけど、面倒くさいのでふつうに感想を書きます。


あらすじ

(映画.comより抜粋)


90歳と87歳のおじいさんとおばあさんを淡々と撮影したドキュメンタリーです。

今、この世代の人たちって「危ないから免許を返納しろ」だの「脳が衰えるから若者よりキレやすい」だの「豊洲新市場の土壌汚染はお前のせいだ」だのと、どうせインターネットを見てないから反撃してこないだろうと思って言われ放題じゃないですか。

自分がもしお年寄りの立場だとしてこんなこと言われたらめちゃくちゃ腹立って仲間の老人20人くらい集めて全員でマリオのコスプレしてカートで公道を爆走して居酒屋の前で溜まってる大学生の集団とかにフルスピードで特攻すると思いますね。

でも、この二人はそんな現代社会のお年寄りに対するイメージと対極のような、庭の畑で育てた作物を収穫して料理を作ったりするという実写版のジブリ映画というか、もはや「むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんがすんでいました」「ふたりはしあわせにくらしましたとさ めでたしめでたし」みたいな生活を送っているんです。

文章で表すと優雅なスローライフに見えるんですけど、農作業とか家の修復とか力のいる仕事を90歳と87歳の二人がシャキッと背筋伸ばしてテキパキこなしていく姿を見ると「これは生半可な気持ちでは出来ないな」という凄みが画面から感じられます。

とくに夫の修一さんは書いた手紙をポストに投函しに行くときに車じゃなくて自転車で移動しているんですけど、その自転車がママチャリでも電動アシスト付き自転車でもなく赤いマウンテンバイクなんですよね。

なかなか90歳でマウンテンバイク乗れなくない?
転倒したら一発アウトだし整備とかも大変なはず。

じつは修一さん、東大卒で日本住宅公団に入ったインテリの文化系かと思いきや、大学時代にボート部の主将だったらしく、90歳にもかかわらず足腰がすごいしっかりしていて、スローライフを実現するには一にも二にもまず足腰の強さだなっていうのを痛感させられました。

で、スローライフとか自然と隣り合った生活とかオーガニックとかそういうキーワードが飛び交うとどうしても宗教っぽくなったりフットボールアワー・後藤の代表作「思想が強い!」のツッコミを引用したくなってしまうはずなんですけど、この映画にはそれがまったくないんですね。

それはなぜかというと、おそらく、修一さんの「コツコツ、ゆっくりと、時間がかかっても自分の手でやる」という信念が、神もしくは超現実的な存在に救いを求めてとにかくすぐに何とかしてもらおうという宗教の在り方とまったく正反対だからだと思うんですよね。枯山にドングリを撒いて雑木林を育てたり、庭に枯葉を撒いて畑の土にしているうちに、待ちきれなくてふみカス自殺しちゃうと思うし。

あと、そういう信念を他人に押しつけたり自己主張したりしないところもいいなと思いました。

ただし、周りから求められると話はべつで、例えば孫に「シルバニアファミリーのお家がほしい」と頼まれると建築家のスキルをフル導入して木で5階建てくらいの精巧なミニチュアハウスを造ったり、精神病院の施設の設計についてアドバイスを求められると90歳にもかかわらず2〜3日で完璧な設計図を仕上げるという、そして、それらをいつ頼まれてもいいようにつねに準備を整えているという姿勢が、乞われたときだけ力を解放する凄腕のヒットマンのような、「お前も能力者だったのか!?」みたいなアニメのようなカッコよさで痺れました。

「コツコツゆっくりと、時間がかかって自分の手でやる」という信念を、本当に一生をかけて、自分の人生で以って示したという記録でした。

あと、二人は庭の畑に何が植えてあるのかわかるように黄色く塗った板に黒いペンで作物の名前を手書きして余白にちょっとした一言が添えてある自作の看板を立てていて、側から見ると完全にヴィレッジヴァンガードのPOPに見えるんですけど、それなのにまったくスベってないのすごいなと思いました。

不純な動機で甘酒を飲むな

最近、甘酒をよく飲んでいます。


秋葉原駅のすぐ近くに「ちゃばら」という日本全国の食の名産品を扱っているアンテナショップがあって、店内がやたらと洒落ていてなんでこのお店が秋葉原の一等地にあるのかはよくわからないんですけど、秋葉原でアイドルのイベントがあるときは「自分はアイドルとかアニメが目的で秋葉原に来てるわけじゃないんで」みたいなアリバイ作りとして帰りに必ず足を運んでいます。どうも、いちばん嫌なタイプのオタクです。人を殺したことがあります(オタクどうこう以前の問題)。

それで先月くらいにそのお店へ行ったら入口を入ってすぐのところに甘酒の素が大きく展開されていたんですよ。

子どもの頃から甘酒は大好きでよくスーパーで買ってきた甘酒を鍋で煮立てて夜中に一人で飲んだりしていて、とくに最初から砂糖が入っている加糖タイプの甘酒が好きなので試しに1袋買ってみました。


やますというメーカーの甘酒の素なんですけど、1kg500円で2〜3倍に薄めて飲むので希釈するとだいたい2〜3Lくらいになります。かなりの量です。

これが甘くてめちゃくちゃ美味しい!!!
しかも、500円で2〜3Lはコストパフォーマンスが良すぎる!!!

それ以来、AIS-All Idol Songs-の定期公演で秋葉原へ行くたびに甘酒の素を買って帰るようになりました。

で、そのうち他の甘酒も試してみたいなと思って、アンテナショップの中を見て周ると、入口に置いてある甘酒の素以外にも至るところに全国各地の甘酒が置いてあったんですね。どこの地方もやたらと甘酒を推してるんです。

で、中でも気になっていたものがあったので買おうかなと思ったら、店員さんから「すいません、もう売り切れちゃったんですよ」と言われ、諦めて帰ろうとすると去り際に「テレビを見て来られたんですか?」と声を掛けられました。

「テレビって何のテレビだ?」と思い家に帰って調べてみると、つい最近何かのテレビ番組で「甘酒がダイエットに効果があるということが実証された」と紹介されたらしくて、今、ふつうに世の中で甘酒けっこう流行ってるらしいんですよね。

秋葉原にいる気持ちの悪いオタクかと思ったら、オタクですらないテレビ見て甘酒飲んで流行に乗ろうとしているめちゃくちゃミーハーなうえに、さらに甘いもの飲んでダイエットしようとしているデブだと思われるってそんな恥ずかしいことあるかよ。

「テレビを見て来られたんですか?」だ?こちとらダイエットに効果があるどころか、甘過ぎて身体に悪そうだけどただ単純に味が好きだから健康を害してでも飲むぞっていう時代から甘酒飲んでる古参なんだよ。今みたいにオタクがまだ市民権得てなくて宮崎勤の事件で迫害されている頃からコミケに行ってるやつみたいなもんだぞ。

それで、いつも買って飲んでいるやますの甘酒の素のAmazonカスタマーレビューを見てみたら「甘すぎる」「砂糖が入っている」という理由で☆1つにしたり低評価にしているレビューがたくさん見つかったんですよ。

どうやらダイエット目的で甘酒を飲みだした連中は、甘酒に砂糖が入っているタイプの甘酒が許せないらしくて(痩せられないから)、加糖されているタイプの甘酒に片っ端から低評価つけてまわっているようなのです。

いや、ふざけんなよ。
甘酒なんて甘いもんだろ。
べつに甘くない無加糖タイプの甘酒のほうが好きでもいいけど、甘いからっていう理由だけで加糖タイプの甘酒に低評価つけて貶める必要ないだろ。
甘酒左翼かよ。
甘酒にシュートを持ち込むなよ。
甘酒UWFかよ。
だいたい甘酒を飲んで痩せようなんてムシが良すぎるんだよ。
甘酒って甘い酒(アルコール入ってないけど)だぞ。
本当に痩せようと思うんだったらせめて甘さかアルコール(入ってないけど)かどちらかは諦めろよ。
甘いのは甘酒じゃなくてお前の考えだろ。
甘酒で痩せようなんて甘酒の濁りくらい不純だろ。

という文章を書いていて気づいたんですけど、自分が言っていることは、15年くらい前にテレビで雨上がり決死隊の宮迫が『無塩のトマトジュースは美味しくないから嫌いなのでキオスクでトマトジュースを買うときに店員のおばちゃんに無塩かどうか聞いたら「塩入ってるやつだよ」と言われたので買って飲んだのに無塩のトマトジュースだったのでマジギレした』という、今思い返して文字に書き起こしてみたけどいったい何がおもしろいんだっていう話とまったく同じでした。めちゃめちゃ大事。

アイドルトークライブがあります

 

自分なんかホント生意気なんですけど(永野がブレイクする以前からずっと持ち続けている気持ち)、アイドルの話をするトークライブに出させていただきます。

 

 

2017年3月3日(金)
第3回アイドルトークライブ
会場:ラスタ原宿
開演:18時45分(15分前オープン)
終演:21時半予定 料金:1000円(1ドリンク別) 出演:寺田寛明、冷凍食品、仁木恭平、サイパン、たけのくち、小浜、カシス、にんじん
※終演後チェキ会有り!

 

 

 

出演者たちがそれぞれ好きなアイドルの魅力について映像を見ながらプレゼンしていくという内容です。

 

 

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なぜかタダで貸してくれる内装がX21のマジカル☆キスの衣装みたいな会場でこれまでに2回開催されたのですが、会場が潰れてしまって(タダで貸すからだろ)できなくなってしまい、場所を変えて原宿で久しぶりに行われることになりました。

 

アイドルまったく知らないお客さんでもわかるように「ももいろクローバーZは5人組のスターダストプロモーションに所属するアイドルで…」みたいなところから事細かに説明していたのに、ライブ終盤で何の説明もなく「強がりセンセーション」という単語を出したら会場全体が「はいはい、セントチヒロ・チッチがいたとこね」みたいな空気になって「今までいったい何だったんだよ」となったのですが、今回もすべて1から説明するので何も知らなくても大丈夫だと思います。

 

 

 

それにしてもアイドルについての語り合いたさって何なんでしょうか。

 

自分がアイドルにハマりだした頃は、アイドルがたくさん出るライブに1人で行って朝から夜まで10時間くらいひたすら立ったまま同じ位置から微動だにせずに出演するすべてのアイドルを見続けたり、アイドルの音源でパンパンになったiPodを聴きながら山登りをしたりしていて、誰とも関わらずにただただ足腰だけが鍛えられていくといった状態で「誰かとアイドルについて語り合いたい」という欲望が日に日に抑えきれなくなっていきました。

 

そこで、周りにいる人たちの中でもとくにあまり強く物を言えないタイプの酉ガラさんという男を無理やり誘い、どうしてもアイドルネッサンスのライブを見てもらいたかったので、小田原城アイドル祭りというイベントに2人で行きました。

 

 

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そして、アイドルネッサンスのライブが終わって横を見るとさっきまでいたはずの酉ガラさんが姿を消していたのでどこへ行ったのかと思ったら、その当時物販で売っていた1stシングル『17才』のCDを持って「めちゃくちゃ良かったので買っちゃいました!」と言いながら楽しそうに戻ってきました。

 

それを聞いた自分は「いや、俺が初めてアイドルネッサンスのライブを見たときはあまりの衝撃にその場から動けなかった」「ライブが終わってすぐに物販へCDを買いに行けるなんてたいして感動してない」「定期公演を見れば本当の凄さがわかるから来てくれ」と言って、今度はAKIBAカルチャーズ劇場で行われていたアイドルネッサンスの定期公演に連れていくことにしました。

 

ところが、その定期公演でもライブ終了後に横を見るとさっきまで座っていたはずの酉ガラさんがまたもや姿を消していたのです。

 

「また同じ過ちを繰り返すのか」と思いながらどこへ行ったのか場内を探して回ると、会場の入口にて物販で買った南端まいなちゃんの生写真を握りしめながら「ありがとうございました…、本当にありがとうございました…」としか言わなくなった別人と化した酉ガラさんを発見しました。

 

「今後、アイドルネッサンスのライブはすべて行くことにしたのでよろしくお願いします。本当にありがとうございました」と言いだした酉ガラさんに対してやや罪の意識を感じつつも、それから2人でアイドルネッサンスの現場に通いだしました。

 

それから1年くらい経ったある日、いつものようにアイドルネッサンスのライブ終わりで2人で話していると酉ガラさんが急に「ぼく、今日でアイドルネッサンスのライブに通うの最後にしようと思います」と言い出しました。

 

驚いて「相変わらずライブも楽しいし、新曲だって出るのにこのタイミングでどうしたんですか?」と問い詰めると「最近、まいなが可愛くなりすぎて…、本当に好きになってしまいそうなので…」と答えたのです。

 

何も言えませんでした。

 

2人でアイドルネッサンスのライブへ行き、終わってから食事をしながらひたすらアイドルの話を聞いてもらうことによってアイドルについて語り合いたい欲を満たしていたのですが、これ以上無理を言って付き合ってもらうわけにもいかなくなりました(人の人生を狂わしかねないので)。

 

というわけで、アイドルの話をみんなで語り合いたいという欲求を発散できる場が自分にはこのアイドルトークライブしか残されていないのでなんとしても死守します。よろしくお願いします。

 

余談ですが、その後酉ガラさんとは、『夫のちんぽが入らない』という本を出して夫のちんぽが入らないだけでも大変なのに今さらにとんでもないことになっているこだまさんと、爪 切男さんというバッティングセンターをクビになったそれはそれで何やったらクビになるんだっていう大変な人が阿佐ヶ谷ロフトAで出版記念イベントを開催したときに、なぜか自分も酉ガラさんも出演することになって(なんでだよ)その場で久しぶりに再会したんですけど、こだまさんがちんぽが入らない代わりに印税がこれでもかっていうくらい入りまくっているせいでバカになっているのか(すいません、時系列むちゃくちゃだし)、2時間のイベント中に一言しかしゃべっていない酉ガラさんに対して出演料を○万円も払っていたので、「それだけもらったんだったらTOKYO IDOL FESTIVALの3日通し券が買えるから買ってください」と言って、いっしょに行こうとして無理やりチケットを買わせたら、それが本当に許せなかったのか、酉ガラさんそれからいっさい連絡取れなくなって3日通し券持ってるにもかかわらずイベント当日も会場に来なくてチケット代をドブに捨てていて、それから一度も口を聞いていません。これは確実にドルハラ(アイドルハラスメント)にあたると思うので完全に自分が悪いです。本当に申し訳ございませんでした。ドルハラってなんかどるえれみたい。

 

ブログをはじめました

自分は本を読んでいるとどうしてもiPhoneをイジってしまい集中できないので、読書するときは家にiPhoneを置いて自転車で家から離れたファミレスまで行き、深夜から朝方までひたすら本を読むしかない環境にして読書をしています。

 

その日もファミレスで『棚橋弘至はなぜ新日本プロレスを変えることができたのか 文庫版』を読んでいて、棚橋が交際していた女から背中を包丁で刺されたところまで読んで、気が付くと朝の6時になっていたので帰ろうと思い、お店を出ると雨が降っていました。

 

自転車で来ているのでもちろん傘なども持っていないし、家までけっこう距離があるので濡れずに帰るのは不可能です。

 

「女から背中を包丁で刺された直後に自ら原チャリを運転して病院へ行くよりはマシか」と思い、雨の中自転車を走らせていたのですが、思った以上に雨脚が強くて寒かったので途中で諦め、歩道橋の下で雨宿りをしながら本の続きを読むことにしました。

  

すると、棚橋がハッスルに対するガチの嫌悪感を吐露しているあたりまで読んだところで、歩道橋のすぐ目の前の家に住んでいるおばさんが、ポストに朝刊を取りにきたついでに「どうしたの?」とこちらに気付いて話しかけてくれたのです。

 

「雨宿りしてるんだったらうちに傘があるから貸してあげようか?」と言われたのですが、「違います!本を読んでるだけです!」とあくまで雨宿りが目的ではなくただ歩道橋の下で読書がしたい人を装ってお断りすると、おばさんは朝刊を持って家の中へ入っていきました。

 

でも、よくよく考えたら「本屋ならまだしも、自分の家のすぐ目の前で立ち読みされるの意味わからないし気味悪いだろうな」と思って、まだ雨は降っていたもののその場から離れようとしました。

 

すると、またさっきのおばさんがすぐに戻ってきて「これ、男用と女用なんだけど、男用はボロくて穴が空いてるから、ちょっと恥ずかしいけどこっちの女用のほうがいいかもしれないけど、どっちにする?どうせ捨てちゃうやつだから返しにこなくて大丈夫よ」と言って黒い傘とピンクの傘を2本差し出してくれたのです。

 

嬉しくて泣きそうになりました。

 

これまで知らない人から優しくしてもらうということがあまりなかったので、「世の中にはこんなに親切な人もいるんだな」と感動して本当に涙が出そうになりました。

 

おばさんのアドバイス通りに選んだ傷みの少ない女性用のピンクの傘を差しながら「ありがとうございます!!」「本当にありがとうございます!!」と何度も振り返ってお礼を言いその場を去りました。

 

 

これが2016年で嬉しかったことの1位か2位に入る出来事です。

 

しかし、この話はTwitterでもつぶやいていないし、とくに誰にも言いませんでした。

 

「あんまりウケねえだろうな」と思ったからです。

 

「雨の日に傘を貸してもらっただけだし、とくにオチもないし、そんなにおもしろくねえな」って。

 

そこでさすがに自分でも気がつきましたね。

「あ、これ病気だな」と。

 

2016年で1番に匹敵するくらい嬉しかった出来事を「あまりおもしろくないから」という理由でなしにしようとしている自分に対して心底驚きました。

 

あらゆる出来事をインターネットでウケる/インターネットでウケないの基準だけで取捨選択していったら己の人生がパクツイbotみたいになってしまうのではないだろうか。

 

このままだと死ぬときに頭の中に思い浮かんでいく走馬灯が、コンビニで売ってるバカ画像をまとめた本が1ページづつ「クソワロタw」のキャプションとともに表示されていくだけになるのではないだろうか。

 

「最後に顔を見てあげてください」と言って遺族が顔を覆っている白い布を外すと死に顔がワロスbotのアイコンの赤ちゃんとまったく同じ表情になったまま固まっているのではないだろうかという様々な恐怖でいっぱいになりました。

 

「そんなのは本当の意味で人生を生きていると言っていいのだろうか?」と思い、心から反省したのでべつにインターネットでウケそうにはないけど大事だと感じたことをブログに記していくことにしました。

 

よろしくお願いします。

水曜日のダウンタウンに出たことがあります。